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【TIMES】2020年6月6日4時12分 閏卯月の満月(半影月食) #4th Full Moon / intercalary month初夏 Early Summer

【TIMES】2020/06/06 04:12 閏卯月 望
旧四月 4th Full Moon / 初夏 Early Summer

地球暦が朔弦望の「閏卯月(うづき)の満月」をお知らせします。
The fourth Full Moon(intercalary month) of the lunar year occurs on May 7th. For the Northern Hemisphere, this is the first full moon of summertime.

 

2つの合わない歯車

お日さまの365日と、お月さまの29日半の周期を組み合わせることは暦の基本です。

しかし正確には太陽年365.24219日と、朔望月29.530589日の2つの数字は割り切れず、整数比では組み合わせられないため、周期的秩序を見出すことはなかなか知的な課題だったと言えるでしょう。15世紀に小数点が編み出される以前は、これを分数によって計算していましたが、その一つをご紹介します。

 

 

日本で最も長く(823年間)使われてきた宣明暦(渋川春海の改暦以前の暦法)では、このような計算がされています。ここで注目すべきは「分母」が同じ数によって揃えられていることです。

言い方を変えれば、歯車のギア比のような感覚で整えて、太陽と月の周期を計算していたようにも見えます。「観測」と「数理」との間には誤差はつきものですから、その誤差範囲(弱率・強率)を含めて分数に組み込み、数理上で2つを合わせる工夫が成されていました。

シンプルな考え方

上記のような数理を考える以前から、太陽暦=365日、太陰暦=12朔望月(約354日)では、一年で約11日ほどの差を、3年ほどで約1ヶ月分のずれと考えることは知られており、それを精度良く考えたのが、ギリシャの数学者メトン(紀元前433年)が考案したメトン周期でした。

 

 

これは19年間に+7回の閏月を入れることによって太陽年とのずれが解消されるというシンプルな考え方でした。

さらに4倍した76 太陽年 = 940 朔望月としたカリポス周期、16倍した304 太陽年 =3760 朔望月としたヒッパルコス周期などが知られていますが、いずれも19年周期が基本単位となっています。

つまり、この考え方は細かくは合わないけれど、大まかであれば回数を揃えることができるという合理的な考え方で、現在も太陰太陽暦(月と太陽)の骨組みとなっています。世界各地では、さまざまな太陰太陽暦が存在しますが、いずれも大きな違いは「どこからはじめるか」「どこに閏月をおくか」であって、その考え方は紀元前から確立された天のセオリーともいえるものでした。

 

©Anthony Murphy

 

これはアイルランドにある遺跡の巨石に描かれた19年周期に関する石碑ですが、紀元前3300年頃のことですから、メトン周期の遥か昔から19年周期は人類とともにあったと言えます。このような月の周期性に関する遺跡は世界の各地にあります。

19年を1章として…

これは月の形が19年ごとに同じになるわけですから、誰しも19歳の誕生日には生まれた日と同じ月の形を眺めることになります。また今日から19年後の月の形は同じになるとも言えます。このように19年で月の満ち欠けは同じ周期を繰り返しているのです。
古代中国の暦法では、これを章法(しょうほう)と呼び、19年=1章として考えてきました。そして古くは新月と冬至が重なる日=朔旦冬至をはじまりとして暦を組み立てていました。今年は、新月と夏至が同じになる、朔旦夏至(←こんな言葉はありませんが)のような年ですが、実際に19年後の2039年の夏至は再び新月がやってきます。

 

 

お月さまいくつ。

『お月さまいくつ』という童謡がありますが、これは19年周期の比喩だという説があります。19年に閏月が7回入るということは言い換えれば、旧暦では13ヶ月の年が7回来ることになり、それを「十三、七つ」と表現 (現在の歌詞は多少違ってます) しているわけです。確かに、歌詞そのままでは意味不明でも注釈を付けてみると、19年周期の説明のように解釈できます。

この算出にはまだ続きがあり、19年×6回=114年を、さらに10倍して1140年。それをさらに上中下の三元と続けて1140年×3回=3420年とします。

十干十二支(60干支)などは日輪・月輪・年輪が180年で大きく一巡しているので、180年×19回=3420年となり、ここで、19という数字で括って、太陽と月との関係を束ねていました。

ちなみに180という数は、百八十神(ももやそがみ)=八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)であり『暦の神様』とされています。事代主は宮中祭祀していた賀茂神社(上賀茂神社・下鴨神社)の祭神であり、暦で有名な賀茂家の神様でもあります。ちなみに安倍晴明も賀茂家から秘伝を受け継いでおり、月読みの基本だったことでしょう。

現在の西暦は純粋な太陽暦で、月の周期性はカレンダーに反映されていませんので、Month(マンス)とMoon(ムーン)は似て非なるものですが、月の巡りで年を数えていた時代には、「19年周期」は一生の中の「一章」のように身近な感覚だったことでしょう。

 

お月さまいくつ (何回で一巡するのか、いくつ=19つ)
十三、七つ(13ヶ月の閏月が、7回、これでちょうど19年)

まだ年若いな (まだこれでは不十分なので)
あ(天)の子を産んで (もう一回19年)
こ(地)の子を産んで (もう一回19年)

油買いに (もう一回19年)
すうを買いに (もう一回19年)

油やのかどで (もう一回19年)
すべって転んで (19年が6回で、滑る=統べる、転んで=回転)
油一升こぼした (これで切りをつけて、もう一度戻る)

 

©朝日新聞

2020年6月6日 半影月食

今年は3回の月食(1月11日、6月6日、11月30日)がありますが、いずれも半影月食で、6月6日は未明から明け方にかけて起こります。食の始まりは2時46分ごろ、食の最大は4時25分ごろ、終わりは6時4分ごろで、全国的にこの時間帯です。

現在は夜明けの薄明が早いため、食の最大には月の入りと日の出が重なり、実際にはわかりにくい月食です。しかし、この半影月食は、夏至に訪れる部分日食をお知らせしている合図と言えます。月食と日食は天文的には一対として起こるため、月食の次は日食がやってきます。

 

©AFP BB NEWS

 

━ 次回はついに夏至の月食です!

次の新月は、なんと二十四節気の夏至とぴったり重なります。これもまた19年に一度のスペシャルな時!

一年を一日に例えた時の正午にあたる夏至の日に、新月が重なるのは、地球暦を見てみると、宇宙の時計の針がてっぺんで重なるような感覚です。

世界的には金環日食(台湾など)となりますから、地上のコロナも収束して、世界のみんなが太陽のコロナを見る日になればと願うばかりです。

 

 

©国立天文台

日本では6月21日の夕方に、部分日食が起こります。食の最大は全国的で17時ころですから、ちょうど日の長い夏至、夕方の空に太陽がお月さまに食べられて「食」となるスペシャルな天文現象を多くの人が目の当たりにすることでしょう。

この閏月の一ヶ月は夏至に向かう一ヶ月。そろそろ第1四半期も山場の時点、地球暦で現在位置をしっかり確認して2020年の地球号をお茶の間で舵取っていきましょう。

 

 

 

閏卯月の時空間情報

芒種から小暑までの30度間は夏本番「仲夏」となります。とは言え、曇りや梅雨空に夏を感じにくい季節ではありますが、日照時間はいま最大になり、自然界は太陽と地球のエネルギーの恩恵を最大限に受け取っています。

77 | 2020.06.04 金星と地球の結び
78 | 2020.06.05 芒種 13:58
79 | 2020.06.06 満月(閏卯月) 4:12
80 | 2020.06.07
81 | 2020.06.08
82 | 2020.06.09 水星と天王星の開き
83 | 2020.06.10 入梅 19:28
84 | 2020.06.11
85 | 2020.06.12
86 | 2020.06.13 下弦(閏卯月) 15:24
87 | 2020.06.14
88 | 2020.06.15
89 | 2020.06.16
90 | 2020.06.17
91 | 2020.06.18
92 | 2020.06.19
93 | 2020.06.20
94 | 2020.06.21 夏至 6:44 新月(皐月) 15:41

 

今から、ここから、地球暦!

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2020年6月4日 の太陽系時空間地図

 

金星と地球の惑星会合にマップピンをさした様子

まもなく訪れる、水星、金星、地球、火星、木星、土星、冥王星による7つの惑星が集中は、金星の明けの明星が最大高度になる7月10日頃がピークとなります。

 

The Time, Now 2020 / HIROKI OKANO

 

 

 

 

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The Time, Now 2020 ¥3,300

地球暦カレンダーセット【6月発送商品】¥ 5,800

 

日本を代表するアンビエントアーティスト、岡野弘幹氏とのコラボレーション第4作目のCDが発売いたしました!2020年メモリアルな一年を音像描写した渾身の傑作、ぜひ全編を高音質な音楽CDでお楽しみください♪

 

“空間(宇)と時間(宙)が織りなす太陽系交響楽が聞こえるようだ!”
ー 佐治晴夫博士(理論物理学者・数理芸術学 提唱者)

この楽曲シリーズは『Interplanetary Garden』というタイトルで、アメリカDOMOレコードより世界配信されています。2020年の太陽系の1年をサントラのように音像描写した52分の時空の旅をどうぞお楽しみください!

 

 

【アルバム紹介】

太陽系の運行を壮大な譜面に見立てて1年を音像描写するという、これまでの音楽表現にないコンセプトである本シリーズにおいて、今回は2020年の時空感を見事に描ききったメモリアルな作品となった。楽曲は1年を1枚のCDに入るように時空を圧縮している。秒単位で暦要素を枠組みし、惑星の動きを追いかけながら宇宙の輪郭を音で浮き彫りにする作業は、まるで音楽を通じて時空を共鳴させるようなシャーマニックな体験だった。本シリーズを手掛けた音楽家 岡野弘幹氏とは4作目のコラボレーションとなる。これまで岡野氏が収集した民族楽器はスタジオを埋め尽くすほど多岐にわたり、本作も全編にわたり作曲と演奏、サウンドデザインをしている。今回はアイリッシュのフルート、ギリシャの弦楽器ブズーキ、そして多彩なアナログ・シンセサイザーが使われている。岡野氏が70年代から半世紀にかけて収集してきた機材をリペアし、これを機に蘇った貴重な音色は、デジタルサウンドだけでは表現できない時の奥行きを、実に美しく壮大に描いてくれた。世界各地でフィールドレコーディングした環境音の中は、イタリア・フローレンスの鐘と、パリのノートルダムのそばにあるセーヌ川に浮かぶシテ島の教会の鐘の音がセレクトされている。自然災害やウイルスなどの厄災、政治や経済の緊張など、世界的な転換点となっている2020年だが、宇宙規模で地球人類がひとつの生命体として共鳴していく未来に希望を託し、本作を送り出したいと思う。

HELIO COMPASS 杉山開知

The Time, Now 2020 / akira ∞ ikeda aka Aki-Ra Sunrise

 

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