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【TOPICS】ツバメと地球暦 (活用事例紹介)

※統計データは気象庁 生物季節観測 1953年〜2018年までの65年間の「つばめの初見」をもとに作成 (観測地は静岡)

夏を運ぶ渡り鳥 

伝統的な歳時記の七十二候では、「清明」の初候に「玄鳥至(つばめきたる)」とあります。

ちょうど春分からひとつ節気が進んだ「清明」は昼の長さが増えたことが温度としても実感できるころ。たくさんの花が咲き、暖かい地域では虫たちの動きも活発になってきます。この時期、スーっと風を切るように飛ぶツバメの姿に出会うとハッとします。温暖な気候が好きなツバメがやってきたということは季節が着実に夏へと向かっている合図でもあります。

全国的には2月中旬から3月上旬にかけて九州地方、関東には3月下旬から4月上旬、さらに東北や北海道にまで飛来します。ツバメの主な越冬地は台湾、フィリピン、ボルネオ島北部、マレー半島、ジャワ島など、赤道に近い暑い地域で、北半球が春の気候になると長距離を移動して渡り鳥として北上してきます。

ツバメの分布 Range map for the Barn Swallow. [Image provided by eBird (www.ebird.org) and created 4 March 2017]

小型で高い飛行能力

ツバメの大きさはスズメよりも一回り大きい全長17センチほどで、ちょうど大人の手のひらくらいのサイズです。光沢のある黒い羽に、白いお腹、頭がちょこっと赤いのが愛らしく、そのデザインが燕尾服(えんびふく)と呼ばれたように翼も尾も特徴的な形をしています。ツバメは渡り鳥なので、長距離を飛行し、小型の鳥のなかでは非常に高い飛行能力を持っています。

平均時速は47km、渡りのときは55〜60kmと自動車と同じくらいの速度で一日に300km(東京ー名古屋間ほど)も移動することができます。またカラスなどの外的に追われたときなどは時速200kmと新幹線ほどの最高速で逃げ切ることができます。

「Swallow」の画像検索結果

©Warren photographic

ツバメのライフサイクル

ツバメの平均寿命は1年半(最長10年という記録もある)で、一生の間に2.3回渡り、渡ったらすぐに巣作りを始めて1週間ほど、早ければ3日で住処を確保します。民家の軒下などが多いのは外敵が少ない利点があり、古くから里山を好み、人にとってはツバメに選ばれた安心できる場所ということでもあります。

13日でヒナがかえり、20−24日で巣立ち、2週間ほどで単独でエサが捕れるくらいに成長します。そこまで生き残るのはわずかに13%ほどですから、ツバメは厳しい生存競争を生き抜いて、また秋になると南に向かい渡りをはじめます。渡り鳥といえば雁(がん)の群れが編隊を成して飛ぶイメージがありますが、ツバメは個体差もありますので、実はそれぞれ個々のタイミングで単独飛行し日中太陽の位置をもとに到着地の方向を定めています。毎年ほとんど同じ時期と場所に飛来することを思うと、ツバメたちは天然の時計と地図を持っているようです。

北と南で、夏と冬

なぜ渡りをするのか?という根本的な理由はわかっていないそうです。一説には渡りをすることで氷河期を生き延びたそうですが、地球暦を見てみると上半期と下半期を、北と南で二度サイクルを繰り返し、渡りで移動することでうまく季節に乗って、地球の変化と同調していることが見えてきます。

 

ツバメの家紋

 

 

 

春分はじまりの太陽系時空間地図、地球暦

 

 

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